国の名勝・青岸寺が語る
新たな夜の演出と「傘蛍」の魅力

青岸寺 様



青岸寺
住職 永島様

滋賀県米原市にある名勝庭園を有する曹洞宗の禅寺「青岸寺」。
本格的な「寺カフェ」の運営やライトアップイベントなど、魅力的な取り組みで注目を集めています。
今回は、青岸寺住職の永島様に、普段の活動や夜のイベントにおける課題、そして「傘蛍」導入の背景や今後の展望についてお話を伺いました。

導入先・青岸寺(滋賀県 米原市)
青岸寺の特徴・米原市にある曹洞宗の禅刹
・枯山水式の青岸寺庭園は国の名勝指定
・青岸寺茶寮「喫茶去 kissa-ko」の寺カフェも併設
使用イベント・青岸寺ライトアップ〜光明の灯り〜
 【実施期間】2024年10月5日(土)~11月4日(月)
導入効果・ 配線工事不要で名勝庭園のどこにでも設置可能に
・ 写真撮影スポットとして人気に
・ 運用にかかる負担の軽減
URL[公式HP]
https://seiganji.org/
[イベントHP] 
https://seiganji.org/2024/09/14/2024年青岸寺ライトアップ~光明の灯り~/

庭園の二面性とカフェで紡ぐ、現代の寺守り

普段の業務内容と、取り組んでいるイベントの特色について教えてください。

青岸寺は江戸時代初期に再興されたお寺で、太尾山を借景にした美しい苔の枯山水庭園が特徴です。
一定以上の雨が降ると池泉庭園に姿を変えるという二面性も魅力の一つです。

普段は拝観者の方に参禅していただいたり、お寺に併設している寺カフェ「喫茶去 kissa-ko」でお茶を楽しみながらゆっくり過ごしていただいたりしています。以前からお茶をお出ししていましたが、住職がお寺に常駐し、お寺をしっかりと守っていくために、2018年から寺カフェを本格化させました。

また、近年はびわ湖の素DMO様主催のライトアップイベント等にも会場として協力し、精力的に取り組んでいます。

予算と手間の壁、ライトアップの試行錯誤

以前のイベントでは、特に「夜の演出」において感じていた限界や課題は何でしたか。

12年前に私が着任した頃、過去にライトアップを行っていた時期もあったものの、あまり広がっていなかったという背景がありました。そこで、2019年に米原市様のすすめもあってクラウドファンディングに挑戦し、照明器具を用意してライトアップを再開しました。

しかし、一番の課題はやはり「予算」です。観光地の大きなお寺のように潤沢な予算があるわけではないため、頭の中にはやりたいことがたくさんあっても、限られた予算の範囲内で工夫して精一杯やるしかありませんでした。
また、以前からお寺にあった和傘を活用していたのですが、傘1本1本の後ろから照明器具を当て、さらにコンセントの配線を引かなければならず、設置が非常に大変だったという物理的な課題もありました。

配線不要が決め手、和傘照明が拓く装飾の自由度

傘蛍のことを知っていただき、興味を持っていただいたきっかけや理由を教えていただけますか?

ちょうど和傘の照明設置に課題を感じていたタイミングで、Instagramのメッセージでお声がけをいただきました。
ご提案いただいた際に、「傘自体に照明がついている」というお話をお聞きし、まさに自分たちが求めていた機能だと感じ、とても良いタイミングだったので大変興味を持ちました。

多くの装飾アイテムがある中で、なぜ「傘蛍」を選んでいただけたのでしょうか。また、導入前に懸念していたことはありましたか。

最大の決め手は「コンセント不要でどこにでも置ける」という利便性です。
庭園の外でも部屋の中でも、場所を選ばず柔軟に配置できる点が非常に魅力的でした。

一方で懸念していたのは、「管理」と「バッテリーの持ち」です。
充電式であるため、長期間のイベントで電気がどこまで持つのか、こまめな充電作業が必要になるのではないかという点に不安を感じていました。

置くだけで彩る庭園、進化する利便性と運用性

傘蛍の実物を初めて見た際の印象やイベントに設置したときの感想、運用面でのエピソードを教えてください。

実際に置いてみると、色々なカラーバリエーションがあり、雰囲気が広がりました。
特に日本庭園は配線が難しく、地面に何かを刺したり掘ったりすることもできないため、どこにでも置くだけで設置できる利便性は、管理の不安を補って余りある最大のメリットでした。

ただ、初期のモデルはバッテリーが1〜2時間程度しかもたず、本数が増えると充電管理が追いつかなくなる苦労がありました。せめてイベント中の1日(2時間程度)は確実にもってほしいと感じていましたが、現在はモバイルバッテリーを活用できるように改善され、長時間点灯が可能になったことで運用しやすくなっています

和傘が彩る新たな縁、お寺を地域共生の拠点へ

導入後、会場の空気感や来場者の反応にどのような変化がありましたか?また、今後の展望についても教えてください。

和傘は日本庭園と非常に相性が良く、以前のライトアップの実施を知る方からも「和傘はないの?」という声をいただいていました。今回改めて導入したことで、来場者の反応は一層良くなりました。SNS上の正確な数値は計測しづらくなっていますが、現場で写真を撮る方の数は目に見えて増加しており、 非常に好評でした。

今後に向けては、私どものような小規模な寺院でも継続して導入できるように経費面でのご相談や、共同主催としてPRの場に活用していただくなど、新しい形での協力関係が築ければありがたいです。

青岸寺としての今後の展望ですが、国内の観光需要が減少していく中で、お寺の維持・継続が大きな課題となります。
現在は市外や県外からの拝観者が多く、滋賀県の観光スポットの一つとして認知されていますが、お寺単独でできることには限界があります。そのため、さまざまな方にお寺を会場として自由に使っていただき、地域や人々を繋ぐ「活用の場」として広く機能していけばと願っています。

歴史ある寺社や名勝庭園におけるライトアップイベントの新しい可能性として

青岸寺様では、国の名勝指定である枯山水庭園のライトアップにおいて、傘蛍を新しい演出として活用していただきました。
配線や地面の掘削ができない厳格な環境であっても、コンセント不要の仕様により景観を壊さずに配置でき、多彩なカラーバリエーションで光の表現を広げることができる点を高く評価していただきました。また、日本庭園と和傘の組み合わせは非常に絵になり、来場者がこぞって撮影を楽しむ「写真映え」する演出としても喜ばれています。
歴史的建造物や文化財でのライトアップ演出を検討されている寺社仏閣・自治体様や、地域や人を繋ぐ新しい観光企画を探されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
デリケートな環境や施設の制約、イベント内容に合わせた最適な活用方法をご提案いたします。

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※掲載内容は取材当時のものです。